仲人を頼む時期

30年ほど歴史を振り返れば、結婚事情もかなり様変わりしたと言えるでしょう。
当時まだ私も業界に足を踏み入れていませんでしたが、それでも業界のことについて多少なりの見識を持っていました。
結婚式にしても神前式は衰退の憂き目に遭い、しかし現在では再び見直されつつあるのをご存知でしょうか。
ただし、業界全体として見てみると規模の縮小は傍目にも感じるところです。
冷え込んだ景気が要因として考えられますが、だとすると今後は少しずつ好転していくかも知れませんね。

再び見直されつつあるものといえば、近頃では仲人の存在が注目されています。
かつてお見合い結婚が当たり前に行われていた頃は、どの夫婦も仲人を立てて結婚式に向かっていたと記憶しています。
広義で見ればお見合いを仕切ったり結婚式を取り計らったり両家の間に入ったり、様々な役割を要求される存在でした。
それが特に必要とされない時期が続いたせいか、昔ながらの風習について記憶している方は多くないかも知れません。
たとえば仲人を頼む時期はいつなのか、いつでも良いということはありませんよ。

いわゆる頼まれ仲人なら、少しは短い期間でも融通が利くかもしれませんがしっかり依頼するなら早い時期からコンタクトを取りたいものです。
半年ほど時期に猶予を持てば、相手方の負担も軽減させられるでしょう。
しかし時期が早くても、いきなり訪問されたのでは驚いてしまいます。
まずは電話や手紙でその旨を伝え、一度承諾を受けてから改めて訪問して挨拶するというのが良いでしょう。