仲人の心得

形式張った結婚式を挙げるカップルの減少により、仲人もすっかり息を潜めてしまいました。
カジュアルさを求めるのも良いですが、一度立ち返って長らく伝播されてきた方式に則ってみるのも悪いことではありません。
しかし皆無と言い切るほど仲人の存在が消えてしまった訳ではなく、地方へ目を向けてみればまだまだ健在です。
都会に比べて家や集団を重んじる傾向にあるため、仲人の概念も俄然として強固なものです。

もし自分が仲人として部下や親戚から頼られたとき、さて十分に務めを果たす自信はありますか。
ただお飾りのようにしていれば良い訳ではなく、仲人にはしっかり役目が存在します。
まずは心得を肝に銘じ、新たなる門出を良い形で祝ってあげたいです。
仲人の心得とは、自らはサポートに徹し二人を引き立てるために行動します。
そのためには二人のことをよく把握していなければならず、言わば第三の親のような立場で接することを要求されるでしょう。

仲人は自分好みの結婚式を作るのではなく、あくまでも二人に合わせた式を作っていかなければなりません。
豪華な方が盛り上がるからと、二人の経済事情も鑑みずに提案するようでは心得を理解できていないのでしょう。
基本的には二人をサポートするのが仲人ですが、ときには正しいと思う道を示すこともあります。
さじ加減が難しいところですが、仲人の心得を思い返してみれば答えは自ずと見つかります。