仲人の役割

今でこそ目にする機会の減った仲人ですが、まだまだ地方へ行けば需要は高いです。
都市部では形だけの、いわゆる頼まれ仲人というもので目にすることはできます。
しかし、もちろん頼まれ仲人だとしても当然それなりの役割があって存在します。
本来的な意味で仲人の役割を考えると、新郎側と新婦側双方の橋渡し役となって立ち回ることが要求されます。
そのため、仲人を頼まれる人と言えば社会的に成功している人や人格者と呼ばれる方が主でした。

最近よく耳にするようになった頼まれ仲人は、主に挙式から披露宴にかけての媒酌人として呼ばれています。
言葉にすると仕事量は少ないように感じ、そもそも頼まれ仲人という名称からして大したことないと思われるかも知れません。
しかし二人の経歴や紹介をするための文章を作ったり披露宴の段取りを確認したりと、果たす役割は多いです。
半端な覚悟では失敗して両家に迷惑をかけてしまうので、自信がないときは頼まれ仲人と言えど断る方が無難です。

どんな形で引き受けることにしたとしても、仲人の役割を果たすためには両家との密な連絡が欠かせません。
昔ながらの格式張った様式から外れているとしても、仲人の基本は今も昔も変わらないのです。
たちえば服装にしても、仲人だけが張り切るのではなく新郎新婦の両親と格を揃えるというのが基本です。
なのでやはり、頼まれ仲人にしても頼まれるのは社会的に立場のある人が多いのではないでしょうか。