正式なお見合い

近ごろ正式なお見合いをすっかり見なくなった、とは言っても完全に文化そのものが消滅してしまった訳ではありません。
家柄や立場によっては今でも見られるものであり、またお見合いを見直す動きもあるようです。
と言っても、現代でお見合いというと、結婚相談所でのお見合いや、多人数同士でのパーティ形式のものが主流となっています。
一対一と多人数という時点での違いがありますが、他にも両者の間に入る決定的な違いはあります。

正式なお見合いとなると、二人が出会う前から準備は始まります。
まずは、そのお見合いの一切を取り仕切る存在が不可欠です。
仲立ちをする人のことで、たとえば仲人がこれに該当するでしょうか。
お見合いで出会ったら次は二人で勝手に、とならないのが正式なお見合いです。
デートをするにしても今後の交際を断るにしても、この仲人に話を通して間接的に相手へ伝えることになります。

お見合いに先立って、相手からの写真を受け取ることがあります。
これに関しては、テレビドラマ等でも目にする光景なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
当然、相手を知るために必要な情報ですが用意するのは写真だけではありません。
釣書(身上書)という、簡単に言えば履歴書のようなものも用意します。
正式なお見合いというだけのことはあって堅苦しく感じるかもしれませんが、故に安心できるという方もいるでしょう。