恋愛ルールとコミュニケーション

恋愛ルールは、昔に比べると影響力が弱くなっているのかもしれません。
極端な話をすると、恋愛状態においていちいち恋愛ルールなど考えていられないというものです。
本当にこの考え方が通用しないかというと、場合によるでしょう。
社会人でオフィスラブしているような状況では、もちろん通用しないので積極的に恋愛ルールを考える必要があります。
恋愛ルールを考慮しないでも何とかなるような場合は、ほとんどが学生に限定されるものです。
そもそも学生の場合には、率先して恋愛ルールを考えるという事がないかもしれません。
早ければ一年単位で周囲の環境が入れ替わってしまう学生ならば、確かに深く恋愛ルールを意識しなくても与える影響が小さいため良いのでしょう。

恋愛ルールを用意するのが良いとは言え、それにばかり固執していると円滑なコミュニケーションへ支障を来す事があります。
自分なりに考えた恋愛ルールが周囲への気配りも含めたものなら、それが正しいと思うのは当然の話です。
ただ、同様にお相手も自分なりに恋愛ルールを用意しているとなると正しさの解釈に差が出てきます。
その差が大きくなると、コミュニケーションを取るのさえ大変です。
ある意味で言えば、接触する部分の恋愛ルールの誤差を修正していく作業が恋愛となるのでしょう。
お相手の領域を認め、自分の領域と共存させることが出来れば成功と言えます。
具体的に、そこまで恋愛ルールについて積極的に考える事は稀かもしれませんが大抵の場合同じ事をしているのではないでしょうか。
人同士のコミュニケーションの場に、恋愛ルールのようなものは潜在的にあると言えます。

恋愛ルールがどの程度必要になってくるかは、今いる環境によって大きく異なってくるでしょう。
学生ならば同じクラスで恋愛をしていようと、そこまで必死になって恋愛ルールを作る必要はありません。
むしろ思春期故に、恋愛ルールの果たす役割とは違った目的からルールを用意する可能性はあります。
同じような具合で、たとえば社内恋愛をケースに恋愛ルールを考えるとなると一転して真剣みが欲しくなります。
公に社内恋愛は禁止する企業があるほど危ういもので、しっかり恋愛ルールを用意しておかないとトラブルが発生した際に修復が難しくなります。
当然ながら仕事にも影響が出てくるため、最悪のケースでは職を失うでしょう。