失恋と未練

失恋してそんなにもつらいのは、本当に失恋していないからだなどと無責任な事を言った人がいます。
しかし、それもある意味正しい失恋の原理と言うか、論理なのかもしれません。
表面的にはお相手への思いを捨て去っても、内面的にはまだまだたくさん残っているからつらいのです。
未練がなくなれば失恋の痛手もすぐさま消えるというものでしょう。
では、どうして未練の残るような別れ方をしてしまうのでしょう。
綺麗さっぱり別れたら未練なんて残らないはずですし、失恋で苦しむ必要もないのです。
だけど、未練の残らないような人と付き合っていたと思うと、これもまた空しいですよね。
よく女性よりも男性の方が失恋の痛手を長く引きずる傾向にあると言われますが、それっは早い話、未練たらしいっていう事です。

失恋に未練は付きもので、未練の数がそのまま失恋の大きさに繋がって行くと言っても過言ではないでしょう。
いい人といい恋をすれば、やがては大失恋を迎える可能性が高くなります。
それでもやっぱりいい恋はしたいものですし、もちろんその恋をいつまでも大切にしようと努力はします。
その努力がまた、未練に掛け合わさって、更なる失恋の痛手を招く訳です。
そう考えると、むやみやたらと恋だの恋愛だのと手を出せなくなってしまいます。
それでも、人は恋をするのは、失恋の不幸は、恋愛の幸せに比べれば、はるかに小さなものだからなのではないでしょうか。
そして、どうせならいつまでも未練の残る位素敵なお相手と付き合いたいとも思いますよね。
恋をして笑って、失恋して泣いて、私たちは本当に自由奔放でいいです。

失恋を歌った歌や、題材にした映画やドラマが多くの指示を集めるのは、どこか共感出来るものを感じるからに他なりません。
みんな日々出会いと別れを繰り返し、恋愛しては失恋しているのです。
失恋後に完全に心の中から消え去ってしまうお相手なんて、実際にはいないはずなのです。
それは一人の人の経験であり、体験であり、思い出なのですから。
玉木浩二さんと石原真理子さんのように、恋愛して、不倫シテ、失恋して、最終的にはゴールインというケースもありますしね。
あれはあれで素敵だと思うし、最終的にはお相手が誰かという事ではなく、互いがハッピーエンドになれればOKなのではないでしょうか。
恋愛に関するブログやサイトには必ずと言っていいほど、失恋の話題も掲載されています。
そういうブログやサイトを読んでいると、恋愛も、失恋も、未練も、全てが人生の大事な肥やしだと思います。

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