別居の期間

別居を決意すると言うことは、それなりに問題を抱えているのでしょう。
その問題を前向きに検討して、解決を目指そうとして別居する、という事があります。
あるいは、すでに解決不能の問題として、離婚という現実的な問題に直面して別居する事もあるでしょう。
別居する経緯はいろいろありますが、共通して言える事がいくつかあります。
最も重要なのは、たとえ別居という特殊な状態にあったとしても、結婚している事実は変わらないという事です。
別居して生活拠点が異なっていても、夫婦に違いはなく、それに伴う権利も当然ながら消滅する事はありません。
ですので、妻が出ていったけど生活費は払わない、なんて事は認められないのです。
別居している以上、それだけ余計な出費も増える事になるので、できれば避けたい状況なのです。

別居の期間が長くなれば、当然それだけかかる費用も多くなってきます。
金銭的な問題だけで済むのなら、それはそれで幸運と言えるでしょう。
問題はなぜ別居という選択をするに至ったかで、期間が長くなればなるほど関係の修復は困難になると想定されます。
ただ単に別居期間が長くなってきたから、夫婦関係の修復が不可能と言い切ることはできません。
夫婦関係の悪化から全ての別居が発生している訳ではなく、やむを得ずという可能性も考慮する必要があります。
その場合には、期間が長くなっている事も珍しくないのです。
ただ、この時には別居状態を常と考えて生活を組み立てていく必要が出てきます。
たとえば、子供と一緒に元々の家を出て別居している場合には、転校の手続きや住民票登録の変更などが必要になるのです。

別居を離婚前提のものとして捉えられる場合には、その前に考えておきたい事がいくつかあります。
自分としては別居を離婚の前提に考えていないと思っていても、周囲からはそう判断されないかもしれません。
特に自分が別居の原因となるものを作っている場合には、離婚する意思がないのであれば注意する必要があります。
そのまま別居期間が長くなると、婚姻破綻という判断がされやすくなります。
逆に言うと、離婚をしたい場合には、積極的な別居を考えそうですが簡単に済む話ではありません。
自分に責任がある場合、別居期間を長く設けても離婚請求が認められる可能性はかなり低いのです。

東京の結婚相談所